大腰筋は、大腿骨と背骨をつないでいる筋肉で、直立姿勢を保持するときや太ももを引き上げるときに働くものです。
この筋肉が衰えると、重い足を十分な高さまで上げることができなくなります。
つま先も下がってしまい、「すり足」気味になります。
すると、ちょっとした段差にもつまずきやすくなり、転倒・骨折が起きやすくなります。
大腰筋は体の深部にある筋肉ですので、それだけを鍛えられる運動はありませんが、腹筋や下半身の筋肉と大腰筋を同時に鍛える運動により、筋力を維持・向上することができます。
大腰筋は人間の体を立たせたり歩かせたりするための中心的な筋肉ですので、鍛えることにより、転倒を予防できるほか、腰痛の予防・改善にも役立ちます。